2年後のシューズクロークから見えた、暮らしの余白。
家を建てるとき、収納について考えることはたくさんあります。
何を、どこに、どのくらい収納するのか。
棚の高さや奥行き、必要な収納量まで、できるだけ細かく決めておきたいと思うものです。
もちろん、今の暮らしに必要な収納を考えることは大切です。
でも、少し先の暮らしはどうでしょう。
子どもが成長すれば、靴の大きさも数も変わります。
習い事が始まれば、道具も増えるかもしれません。
今は必要のないものが、数年後には毎日使うものになることもあります。
だからこそ、私たちは家づくりの中で、「最初からすべてを決めすぎないこと」も大切にしています。
今回は、お引き渡しから2年が経過したお住まいのシューズクロークをご紹介します。

最初から、使い方を決めすぎない。
こちらのお住まいを計画したとき、お子さんはまだ小さく、これからの成長によって暮らし方が変わっていく時期でした。
打ち合わせでは、将来の変化を考え、余白や可変性を持たせることについてもお話ししていました。
シューズクロークには、高さを変えられる可動棚を設け、土間スペースにも余裕を持たせました。
靴だけを収納する場所と決めるのではなく、将来、さまざまなものを置けるように。
ただし、どの棚に何を置くのか、どんな収納用品を使うのか。
そこまで細かく決めたわけではありません。
暮らし始めてから、ご家族が使い方を考えられるように。
そんな余地を残したシューズクロークでした。

1年後。暮らしに必要なものが並び始めました。
お引き渡しから1年。
シューズクロークには、ご家族の靴が並び、少しずつ暮らしの様子が見えるようになっていました。
大人の靴、子どもの靴、普段使いのもの。
棚には靴だけでなく、小物や外遊びの道具も置かれています。
土間には、すのこを敷いて使われている部分もありました。
家を建てたときには何もなかった場所に、ご家族なりの使い方が生まれています。
ここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。
この収納方法について、私たちは一切関わっていません。
お引き渡し後、ご家族自身が暮らしながら考え、工夫されたものです。

2年後。家族の暮らしが、もっと見える場所に。
そして、お引き渡しから2年。
シューズクロークは、さらに変化していました。
棚には、ご家族それぞれの靴が並んでいます。
子どもの靴も増え、棚の中には収納用品を使った工夫も見られます。
傘やボールなどの外遊びの道具は、取り出しやすいようにまとめられています。
季節の飾りや、思い出のあるものも置かれていました。
もちろん、すべてが最初から計画されていたわけではありません。
必要なものが増え、その都度、置き場所を考える。
今あるスペースを使いながら、少しずつ工夫する。
そんな2年間の積み重ねが、写真から伝わってきます。

余白とは、何もない場所のことではありません。
家づくりで「余白」という言葉を使うと、何も置かない広い空間を想像されるかもしれません。
でも、私たちが考える余白は、それだけではありません。
例えば、棚の高さを変えられること。
必要に応じて収納用品を追加できること。
靴以外のものも置けること。
そして、今は使っていない場所にも、将来の使い道が残されていること。
余白とは、暮らしの変化に合わせて選べる可能性のこと。
もちろん、すべての収納に余裕を持たせればよいわけではありません。
限られた面積や予算の中で、今必要なものをきちんと収めることも大切です。
だからこそ、最初に決めておく部分と、暮らし始めてから決められる部分。
そのバランスを考えることが、設計では大切だと思っています。
家は、住まい手が育てていくもの。
今回、引き渡し時、1年目、2年目の写真を並べてみました。

同じシューズクロークでも、そこにあるものや使われ方は変わっています。
設計した私たちが、そのすべてを想像できていたわけではありません。
むしろ、ご家族がどんなふうに使われるのか、暮らし始めてから見えてくることの方が多いのかもしれません。
家は、完成した瞬間が終着点ではありません。
暮らしが始まり、家族が成長し、日々の工夫が積み重なっていく。
その変化を受け止められる住まいでありたい。
今回のシューズクロークを見て、改めてそう感じました。
私たちがつくるのは、家族が暮らすための土台です。
そして、その先の「Home」を育てていくのは、そこに暮らすご家族なのだと思います。
Houseではなく、Homeをつくる。
WoodyHomeが大切にしている、家づくりの考え方です。
これから家づくりを考える方へ
間取りや収納を考えるとき、今の暮らしだけでなく、5年後、10年後の暮らしも少し想像してみませんか。
まだ決められないことがあっても、大丈夫です。
今決めておくことと、将来に残しておくこと。
その両方を、一緒に整理していければと思います。
WoodyHomeでは、間取りや価格のことだけでなく、これからの暮らしについてもお話を伺っています。
家づくりを考え始めた方も、どうぞお気軽にご相談ください。
感謝・誠実・愛
家は人が住んでから初めて家になります。私たちはその空間を「ホーム」と呼びます。
日田市・うきは市・朝倉市・玖珠町で家を建てるなら、設計から施工まで手掛ける工務店の、WoodyHomeへご相談下さい。
