家づくりを考え始めると、
「LDKは20畳ほしい」
「できるだけ広いリビングにしたい」
という話をよく聞きます。
もちろん、広さも大切です。
でも実際の暮らしを考えてみると、
家族全員が、いつも同じ場所で同じことをしているわけではありません。
料理をする人。
ダイニングで宿題をする人。
ソファでテレビを見る人。
少し離れたところで、本を読む人。
だから私たちは、LDKを考えるとき、
「何畳あるか」だけではなく、
その中に、どんな居場所があるかを大切にしています。

①「広いLDK」と「心地いいLDK」は、同じではない
単純に面積を広げれば、開放感は生まれます。
一方で、広い一室だけでは、家族それぞれが過ごす場所が曖昧になることもあります。
大切なのは、面積そのものよりも、
そこで、誰が、何をして過ごすのか。
間取りを見るときには、数字だけでは見えない部分があります。
② つくる場所——キッチン

料理をしている時間も、家族から完全に離れない。
ダイニングやリビング、和室まで視線が届けば、料理をしながらでも家族の様子を感じられます。
「家事をする場所」ではなく、
家族とつながりながら過ごす居場所としてキッチンを考えます。
③ 食べる場所——ダイニング
食事だけではありません。
朝ごはんを食べたり、子どもが宿題をしたり、コーヒーを飲んだり。
一日の中で意外と長く使う場所です。
キッチンとの距離が近ければ、配膳や片付けもラクになります。
④ くつろぐ場所——リビング
家族でテレビを見る。
一人でソファに座る。
同じ部屋にいながら、それぞれ違うことをしている。
そんな時間も、家族の時間だと思います。
「全員が一緒に何かをする場所」だけではなく、
それぞれが自然にいられる場所として考えます。
⑤ 少し離れる場所——小上がり和室

今回のお家では、LDKの一角に小上がりの和室があります。
完全な個室ではありません。
でも、リビングとは少し距離があります。
子どもが遊んだり、横になったり、本を読んだり。
引き戸を閉めれば、必要なときには少し独立した空間にもできます。
この「一緒にいるけれど、少し離れられる」距離感は、家族で暮らすうえで意外と大切だと思っています。
⑥ そして、片付ける場所——納戸
居場所を心地よく保つためには、収納も必要です。
今回の間取りでは、LDKに隣接して納戸を設けています。
日用品や季節のものなどをしまえる場所が近くにあることで、LDKそのものを収納で埋め尽くさなくて済みます。
収納もまた、居場所を支えるための設計です。

まとめ
LDKを考えるとき、「18畳か、20畳か」
という数字から考えるのも一つです。
でも、その前に、
「料理をしている時、家族はどこにいるだろう」
「子どもはどこで遊ぶだろう」
「一人になりたい時は、どこへ行くだろう」
そんな暮らしを想像してみる。
すると、必要な広さも、間取りも少し違って見えてきます。
Houseではなく、Homeをつくる。
そのために私たちは、部屋の広さだけではなく、
そこで過ごす人の「居場所」から間取りを考えています。
感謝・誠実・愛
家は人が住んでから初めて家になります。私たちはその空間を「ホーム」と呼びます。
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