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家は不安が大きければ、無理して建てる必要はない。

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家づくりをする時、住宅を選ぶ時、土地を選ぶ時など、いわゆる不動産取得をする時、どんな項目を一番に優先されますか?

 

見学会やセミナーなどでのアンケートでは、

 

①予算・資金

②デザイン

③構造・断熱

 

という項目が、多く挙げられています。

 

この中でも、必ずベスト3に入るのが「予算・資金」です。それもそのはずですよね。なんせ、一生を左右するほどの額ですからね。

 

平均すると生涯年収(税込み)の20%~25%が、住まう中での修繕費も含めて(住宅ローンの場合は利息も込みで)かかるのですから。

 

 

例えばWEBなんかで書かれている情報だと、正社員(現在の日本)で40年間程度働いて、平均約1.8億円~約2.6億円が生涯年収と言われています。

 

先ほどの割合を平均額から逆算すると、4,500万円~6,500万円(25%の場合)が、衣食住の住の予算(ローン利息・修繕費含む)ということになります。(あくまで、概算の概算の概算の…)

 

簡単な計算ですが、これくらいの情報は知っておかないと、無謀な計画へと進んでいってしまう可能性もあります。

 

このように考えていくと、冒頭の「不動産取得をする時、どんな項目を一番に優先されますか?」という質問に、「予算・資金」と答えたくなってしまいますが、順番的には…どうでしょう?…1位ではないように思います。

 

なぜなら「こんな暮らし、ライフスタイルを実現させたい。」という思いが先で、それを実現できるための準備があるかどうかを判断する材料の一つとして、予算のことが出てくるわけですから。

 

 

準備できないなと思ったら、「こんな暮らし、ライフスタイルを実現させたい。」の、どの部分と何をどこまで譲れるのか!を考えて決めていく順番が自然かと思います。

 

あまり「予算・資金」のことで頭の中をいっぱいにしてしまうと、思いもよらぬ方向へ進んでしまうこともあります。

 

巷の広告の〇〇万円(破格値)に惹かれ、その会社に相談してみたところ、

 

その〇〇万円では、住めない状態の家だと知る。「総額〇〇万円です。」の提示の後、「お客様の年収からすると、十分可能ですよ。」とセールスされ、個人情報もいっぱい出した後の段階で判断を迫られる。

 

ここで断れば、

 

・また一から第三者(別の会社)に自分の見せたくない情報を与えるストレスを浴びる。

・その状態で、自分達の家づくりのパートナーを見極め、探さなければならない。

 

ほとほと、疲れた状態で。。。そこで出てくるセリフが、

 

「もう、ここでよくね?」

 

家を建てるではなく、買わされる方向へと歩を進めてしまう。

 

 

このケースはあくまで一例ですが、見学会などで来られた方に、このようなストーリーを伺ったことがあります。

 

家を建てる時、予算に関して、

 

①普段、お財布の中に入ってるお金の量でもないので、どう判断していいかわからない。

②将来不安がつきまとう。

③期限を切られて、焦っている(手に入る)…土地など。

 

こういった状況になってしまったら、冷静な判断ができないのは、当たり前なのかもしれません。

 

では、どうすればいいのか?

 

私がお勧めするのは、最初に家づくりをしようと思った時に戻って、どんな思いが湧いて、家づくりをやろうと思ったのか?を、まず明確にし、

 

・実現させるために動いた結果、出てきた思いは?(例えば①〜③のような要素)

・今の生活から変わることの不安が、大きくなっていないか?

 

この2つの項目をチェックしてみることです。

 

チェックの結果、片方でも当てはまるのであれば、一旦リセットすることをお勧めします。

 

なぜなら、他者判断要素(他責)が強く、良くも悪くも、これから起こりうる生活の変化に対しても、同様の判断(他責)をする可能性があるからです。加えて、判断材料のウエイトが、ほぼ予算一色になっていて、視野が狭くなっているからです。

 

このまま進むと、新居が疲れ果てる空間になってしまいます。

 

 

2つとも当てはまらないが、なんだかスッキリしないという場合も、一旦リセットすることをお勧めします。

 

こちらは、“最初に家づくりをしようと思った時”と言うより、家づくりに対する、そもそもの価値観を考えた方が良いのかもしれません。

 

簡単に言うと、自分達の人生の中で必要な衣食住の住の部分で、新築住宅又は不動産取得という価値観はないのかもしれません。

もしそうだとしたら、そもそも家づくりをする事自体がナンセンスです。

 

いずれにしても、その場所で時を一緒に過ごし、いろんなストーリーや愛のカタチを育んでいく人々(そこに住まう方々、家族)の思いを、それぞれの立場で共感し、話し合いで出た答えに基づくことがもっとも重要で、優先順位の一番です。

 

 

〝最初に家づくりをしようと思った時に”というのが、ここに当てはまります。

 

その答え次第では、必ずしも家を建てる必要はないのかもしれません。

 

あくまで価値観の問題ですが、衣食住の住の役割は、そこに住まう人々…一般的には家族の社会がカタチづく場所としての空間ですから、そこが賃貸でも中古住宅でも、何の問題もなくアリの選択肢です。

 

そのような作り上げていく場所(空間)を、私たちは「ホーム」と呼んでいます。

 

 

もしその空間が、新築じゃないとダメというのなら、1番の理由は、家族の暮らしのカタチに合う空間が、賃貸や中古住宅にはない。ではないでしょうか?

規格住宅もかな?

 

 

他にも、老後の生活や不動産投資、保険のライフプランやマネープランなど、いろいろと理由はあると思いますが、その辺のお話はまた次回するとして、今回は家を建てる時(家族の空間を考えた時)に、大切にして欲しい、考え方の順番のお話でした。

 

ではでは🖐

 

 

 

 

家は人が住んでから初めて家になります。私たちはその空間を「ホーム」と呼びます。

 

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