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洗濯のしかたは、家族の数だけ。24坪の平屋に考えた、暮らしの余白

家づくりを考えるとき、家事動線や収納の使いやすさは、大切なテーマのひとつです。

 

でも、使いやすい間取りとは、どんな間取りなのでしょうか。

 

洗濯機からクローゼットまでの距離が短いこと。

洗う、干す、しまうが一か所で完結すること。

 

もちろん、それもひとつの考え方です。

 

ただ、家族によって、洗濯のしかたは少しずつ違います。

 

今回は、24坪の平屋プランを例に、そんな暮らしの違いから考えたランドリーについてお話しします。

 

乾いた洗濯物、すぐにしまいますか?

 

 

洗濯乾燥機から取り出した衣類を、そのままクローゼットへしまう方もいると思います。

 

一方で、乾燥直後の衣類は、熱や湿気が落ち着いてからしまいたいという方もいます。

 

少しの間、掛けておきたい。

 

カウンターに置いてから、ゆっくり畳みたい。

 

家族それぞれのかごを用意して、衣類を仕分けたい。

 

どれが正解ということではありません。

 

毎日の家事だからこそ、それぞれの家庭に、自然と身についた習慣があります。

 

その習慣を無理に変えなくてもよい住まいを考えたいと思いました。

 

「ちょっと置ける場所」があるということ

 

 

今回の24坪プランでは、ランドリーにカウンターや一時干しができる場所を想定しています。

 

洗濯が終わったら、すぐにすべてを片付けなくてもいい。

 

衣類を掛けておいたり、家族ごとのかごに分けたり。

 

もちろん、何も置かずに、すっきり使っても構いません。

 

大切なのは、使い方をひとつに限定しないこと。

 

収納をたくさん設けることだけが、家事を楽にする方法ではないと思っています。

 

お風呂の時間と、洗濯の時間

 

 

もうひとつ考えたのが、ランドリーと脱衣室の関係です。

 

例えば、家族の誰かがお風呂に入っているとき。

 

脱衣室に洗濯乾燥機があれば、洗濯物を取りに行くことを遠慮する場面もあるかもしれません。

 

子どもが小さいうちは、それほど気にならなかったことも、成長するにつれて変わっていきます。

 

一人の時間やプライバシーを大切にしたい。

 

そんな気持ちも、暮らしの自然な変化だと思います。

 

そこで今回のプランでは、洗面コーナー、脱衣室、ランドリーの関係を考え、将来はランドリーと脱衣室を分けて使うことも想定しました。

 

最初から分けて使うことも、ひとつの空間として使うこともできます。

 

今は一緒に。将来は、分けてもいい。

 

 

家を建てるときに、10年後、20年後の暮らしをすべて決めることは難しいものです。

 

子どもが成長したり、家族の生活時間が変わったり。

 

家事の方法も、使う設備も変わるかもしれません。

 

今回の24坪プランでは、ランドリーと脱衣室を一緒に使う場合と、分けて使う場合の両方を考えています。

 

今は広く使って、必要になったら仕切る。

 

収納や設備の配置を変えることも、将来の選択肢として考えておく。

 

もちろん、実際に変更できる範囲は、建物の構造や設備配管などによって異なります。そのため、将来の変更を想定するなら、設計段階から準備しておくことが大切です。

 

でも、今の暮らし方だけを唯一の答えにしなくてもいいと思うのです。

 

暮らしに、余白を残す設計

 

 

家づくりでは、今の希望を形にすることが大切です。

 

同時に、これから変わっていく暮らしを、少しだけ想像しておくことも大切だと考えています。

 

何もかも決めてしまうのではなく、使い方を選べる余地を残しておく。

 

家族の数だけ、暮らし方がある。

 

そして、その暮らし方も、年月とともに変わっていきます。

 

24坪という限られた面積の中でも、そんな余白を考えることはできます。

 

家族が住まいに合わせるのではなく、住まいが家族の暮らしに寄り添っていく。

 

そんな家づくりを、これからも大切にしたいと思います。

 

Houseではなく、Homeをつくる。

 

※掲載している24坪平屋プランは設計提案の一例です。CG画像には暮らしのイメージ表現を含みます。