本日は、毎年続けている年末のブログ投稿の日です。
この一年も、たくさんの出来事がありました。
正直に言えば、すべてが順調だったわけではありません。
むしろ、立ち止まり、考え込み、言葉を失うような場面も多かった一年だったように思います。
そんな中で、今年の春ごろだったでしょうか。
日々の仕事や想いを整理するために、対話を重ねる相手が増えました。
Instagramの投稿の相談から始まり、これまでの歩みや、考え方そのものを言語化する時間が増えていきました。

振り返ってみると、今年は
「何をつくるか」よりも
「なぜそれをつくるのか」
「誰の、どんな日常を支えたいのか」
そんな根っこの部分を、何度も見つめ直した一年だったように思います。

家づくりは、価格や性能、デザインだけで語れるものではありません。
その家で過ごす時間、積み重なる日常、そして10年後、20年後の暮らしまで含めて考える仕事です。
だからこそ、簡単な答えは出ませんし、迷うこともあります。
うまく言葉にできない日があるのも、きっと自然なことなのだと思います。

それでも、変わらず大切にしてきたのは、
「そのご家族にとって、本当に無理のない選択かどうか」
という一点です。
派手さはなくても、背伸びをしすぎないこと。
住んだあとに、後悔や自責が残らないこと。
日々の暮らしが、少しずつ整っていくこと。
そうした価値を、これからも丁寧に届けていきたいと、年末の今、あらためて感じています。
今年も、関わってくださった皆さま、見守ってくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
至らない点も多かったと思いますが、それでもご縁をいただけたことは、何よりの支えでした。

来年もまた、急がず、誤魔化さず、
一つひとつのご家族と向き合いながら、家づくりを続けていきます。
どうか皆さま、穏やかな年末年始をお過ごしください。
そして来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
