大型リフォームやリノベではよくあることですが、施工する家が傾いていた場合どうするのか?現在工事中の現場では、その問題に直面しました。
こちらは、外観のビフォー写真です。2つの山(棟)がある屋根を、1つの山(棟)にして、間取りを変更しようというのが、今回の計画です。
築40年近くなるお家なので、冒頭の家の傾きや床の下がりなどがあってもおかしくはありませんが、計測したところ、建ち(柱の垂直度)が南西へ12㎜傾いていました。こういった場合、どうするか?
① 家全て(全体)の傾きを直してから、それぞれの工事に取り掛かる。
② 任意の部分にエキスパンション(縁切り)を入れて、新たな壁の部分だけを真っ直ぐにする。
③ そのまま現状に合わせて、工事を進める。
④ その他
もちろん、現場の状況によって変わってきますが、それぞれにメリットデメリットがあります。
① 家の構造的には、新築時の状態に戻せるが、費用と工期が大幅に掛かる
② 完璧にはならないが、サッシ等の建具を建てる時、真っ直ぐに建てられ、壁との歪みは無くなる。
③ 工事の難易度は無くなるが、建具の開け閉めで隙間が空いたり、家具を置いたら傾く。
この様な事を考慮し、今回は②の処置を選択しました。
内壁の位置との兼ね合いも考慮しながら、屋根の山の部分に、壁のエスキパンションを設けて調整しました。もちろん、構造計算をした上での措置です。
形状的には、大きな柱が建っているかのような柱型を作成し、美観も損ねないように対処しました。
このアイデアは、現場の職人さん達と一緒に考えて出てきたものです。
大型リフォームやリノベの現場では、他にも、納まり的に頭を悩ますようなことが出てきますが、今回同様、チーム力で乗り越えていきたいと思っています。
家は人が住んでから初めて家になります。私たちはその空間を「ホーム」と呼びます。
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